この情報は、2020年2月7日現在のものです。2021年10月14日現在、すべてのポストにアクセスできます。ただし、5番ポストから6番ポストへ向かうには遊水池の脇から横浜横須賀道路の下をくぐるトンネルを抜ける必要があります(下記参照)。ご注意ください。
2019年秋の台風15号および19号の影響で、横浜市内の自然公園は、いたるところで倒木やがけ崩れなどの被害を受けました。JOA公認の常設コース『横浜金沢』も多分に漏れず大きな影響があり、現在通行できない道が多くなっております。また、地元住民を無視した計画で突っ走っていた横浜環状道路南線の工事も遅れに遅れ、そのため、釜利谷JCTの工事も大幅に遅延。工事のため、短期間にコース上のハイキング路のルート変更や通行止めなどが発生しています。
このため、現在は 『横浜金沢』 を従来通り利用できなくなっています。道路工事の影響で従来は5番ポストから6番ポストへ向かうための横浜横須賀道路の下を通る道が通行止めです。というよりも、すでに道は存在せず、横浜横須賀道路の下の部分は造成が行われ平らになり、工事用の用地となってしまいました。このため、現在は迂回しないと横浜横須賀道路の北側に行くことができません。
また、6番ポスト周辺はほぼ全域にわたり倒木等のために通行禁止になっています。このため、残念ながら6番ポストを回ることはできません。5番ポストから7番ポストへ行く場合は、5番ポストから8番ポストに向かい7番まで行って8番に戻るか、5番ポストから登ってきた階段を途中まで下り、氷取沢・円海山方面へ向かうトンネルをくぐって調整池の脇を通り、氷取沢市民の森の道標記号B4、B5、B6、B7、B8と通り尾根道まで上がりA4から尾根道を西に向かって進み、7番ポストへ向かうことになります。
いずれの場合も距離は伸びます。7番ポストのそばにはは横浜市内最高峰の『大丸山』がありますのでコースを回る途中でぜひ立ち寄っていただきたいところですが、現状では現実的ではないかもしれません。
横浜環状道路南線の工事は令和2年3月末までの予定ですので春には通れるようになると思いますが、台風の被害を受けたハイキング路の復旧は、横浜市からの情報によると『安全が確保され次第順次開放しますが、復旧には時間を要する見込みです。』ということです。コースのある地域を管理する南部公園緑地事務所の話によると、がけ崩れ等があり、また、多数の倒木があり安全に通行できない、もしくは道をふさいでしまっているということです。
果たしていつになったら通行できるようになるのか? 少し、いや、かなり心配です。
このような状況なので、利用される方にはご迷惑をおかけいたします。また、横浜市や高速道路会社からの情報では細かいところまではっきりしないので、現地調査に行ってきました。というのも、利用者から「下見に行ったのだけど4番、6番、7番ポストに行けない!」という問い合わせがあったのです。昨年秋の定期点検では大きな問題はなく、台風通過後でしたが6番ポストも巡回できたという報告が届いていました。このため、ほっと胸をなでおろしていたのですが、その後状況が変わったようです。
このコースはオリエンティアにとどまらず、学校や自治会などの行事でも利用されていることがあるようです。街中にありながらコースの多くの部分が未舗装のハイキング路という稀有な存在なので、これからも多くの方に利用していただきたいと思います。できれば地図を購入していただけると維持管理費に充てられるのですが……。
ということで、2月上旬に現地の実況確認のために巡回したときの情報です。迂廻路情報も掲載しますので、参考にしていただきたいと思います。ご不明な点がございましたら、県協会問い合わせメールアドレスまでご一報ください。
2月上旬某日。天気晴、気温高め。
仕事を抜け出すタイミングが遅くなり、午後2時ぐらいにスタート。普通に回るのであれば十分明るいうちに戻れますが、さて、どうなるか?
まずはマスターマップの確認。そろそろ直した方がいいかもしれない。JOA事務局の住所も古いままだし、ここに横浜市から提供されている通行止め等の情報を掲載してもいいかな。内容は問題ないが、紫外線の影響もあり、少し薄くなってきた感じもする。お高めの紫外線カットラミネート加工ですが、経年劣化には勝てません。
駅前の環境もずいぶん変わってきました。まず、川がない。地図にはある! 削除しなきゃダメですね。川は暗渠になりその上が歩道やベンチが置かれるスペースになりました。また、京急敷地内に建物や立体駐車場ができていますが、地図には表現されていません。もう少し開発がされるようなので、それを見てから……いつになる?
六国峠ハイキングコースに入ると、さっそく落石注意の看板が。ただし、この部分は過去に大規模な補修工事がされており、よほどのことがない限り大きな落石の心配はなさそうです。樹木の枝が落ちてくるなどの可能性はありますので注意は必要です。
しばらく進むと路肩があちこちで崩れています。通行には問題はありませんが、暗い時間は踏み外して転落するかもしれませんので、暗い時間は通行(コースの利用)は避けた方がよいでしょう。
スタートから1番、2番、3番ポストと順調です。途中倒木やがけ崩れがありましたが、注意して歩けば問題はありません。ポストも元気に仕事をしています。
横浜横須賀道路から直接入れる横浜自然動物園の駐車場わきを通り、動物園の入口へ。駐車場の角から4番へのハイキング路に入るのですが、無情にも立入禁止の表示がありました。利用者から問い合わせがあったのはこれですね。なるほど。このままでは4番に行くことはできません。
ここで地図をよく見てみます。4番に行くにはここから入るのが一番早いのですが、4番から5番へ向かう道もあるはずです。もしかしたら反対側から入れるのではないか? と思い、ののはな館北側の道から向かうことにしてみました。
ののはな館北側の道は、17時以降入れなくなります。このエリア(しだの谷)は夜間通行禁止なので、4番だけでなく5番に行くこともできません(5番には迂回することで行くことは可能)。
西側から4番ポストへ向かうと、無事にたどり着くことができました。がけ崩れによる通行禁止区間は、駐車場側の入り口から4番ポストがある分岐まででした。
4番ポストを確認後、5番ポストに向かいます。しだの谷を下り木道を歩くと、ここもあちこちで立入禁止になっています。倒木があるところやがけが崩れているところ、そして木道自体が壊れてしまっているところもあります。横浜市内全域でこういったところが多数発生しており、必要最小限度の復旧を優先しているように思います。都市公園の散策路も手付かずのところ多く、「もしかしたら次年度予算でやるのだろうか?」と思うぐらいに。
5番ポストはちゃんと立っていました。このポストは樹木に覆われ法面が心配なところにありますが、問題はなさそうです。そして、ここからが問題になります。
利用者から「横浜横須賀道路の工事で向こう側(北側)に渡れなかった」という情報をいただきました。本来であれば5番ポストから道路沿いに西側に向かい、アンダーパスを通って北側に抜けます。が、アンダーパスがあった部分が柵でふさがれています! 隙間から中を覗くと造成されてまっ平に。以前あった切通し構造はなくなっていました。う~ん。横浜市が配布しているハイキングマップではG12の分岐から北側と南側に抜ける道があったのですが、南側にしか行けません。この道を進んで尾根道に出ると、8番ポストにつきます。なるほど、利用者から6番と7番に行けないというのはこういうことか。もちろん、8番から尾根道を進めば7番につきますが行ってこいになるので、現実的ではないようです。そもそも8番もほとんど行ってこいの状態ですし、これが複数続くとストレスになりそうです。
このような状況なので、5番ポストに戻り、別ルートを考えることに。地図を読み込んで5番ポストから6番ポストへのルートを考えると、どうやら調整池の北側からハイキング路に入れそうです。ここからならば6番に行くことができそうだし、そうなれば尾根道に出るので7番にも行けるはず! と、調整池を目指します。
調整池に行くにはしだの谷から階段を上って5番ポストへ向かう途中にあるトンネルを通るか、5番ポストから東へ向かい横浜横須賀道路のアンダーパスを通ることになります。せっかく上った階段を下るのはしゃくですし、ほかのルートに問題があるかもしれないので確認の意味を兼ね、道沿いにアンダーパスを目指します。
アンダーパスを2つ抜けて調整池に出て、北西に抜けるアンダーパスを目指します。調整池を周回する道から側道を進むとアンダーパスの入り口が見えます。
側道入口にたどり着くと、思ったよりも狭く長いアンダーパスが現れます。もちろん照明はなく、覗くと薄暗い感じです。そして、実際に通ってみると真ん中あたりは結構暗く、足元も見えづらいくらい。幸いなことに整備はちゃんとされていて漏水箇所もないですし地面は平らなので転ぶようなことはないと思いますが、暗いところが苦手な人は注意です。懐中電灯が欲しくなるかもしれません。
アンダーパスを抜けるとすぐ、衝撃の結末? が待っていました! なんとハイキング路は立ち入り禁止になっていました。アンダーパスを抜けて本当にすぐです。何のために暗く細いアンダーパスを恐々(といいうほどではないですが)と通ってきたのかと悔しくなるぐらいに! ここからならば6番ポストへのアプローチも楽だろうと思っていましたが、残念。
というよりも、もっと手前、せめてアンダーパスの入り口に「この先通行止め」とハイキング路立入禁止の案内を出すべきではなかろうか? と思ってしまいました。不親切極まりないです。「ここまで来たのだから強行突破しようか!」と思いましたが、ルールはルールなので泣く泣く戻ることに。実際、何があるかわからないし、けがでもしたら損なだけですし。
仕方がないので細長く薄気味の悪い暗いアンダーパスをとことこと歩き、調整池まで戻りました。
調整池まで戻り、再び地図とにらめっこ。このまま5番まで戻って8番を目指すのはつまらないので、何とかして尾根道に出るルートを考える。すると、北に進んで開けたところにでれば、尾根道に上がれるかもしれないと気づく。この開けた場所は氷取沢市民の森になります。ここは横浜市内を流れる大岡川の源流域で、比較的よく整備された道があります。ここならばよほどのことがない限り通れるはず!
実際、氷取沢市民の森内は比較的整備されており、大岡川アメニティもまあまあな状態でした。源流域の坂道が一部崩れていて歩きづらいところもありますが、尾根道に無事に出ることができました。登りがちょっとしんどい。それでも「大岡川源流域」と書かれた案内を見つけると、「ここが川の始まりなのだな」なんて少し感動を覚えます。横浜市内に源流と河口があるのは、この大岡川(大岡川水系)だけですから。オリエンテーリングと関係なくリバーウォーキングもしたくなります。
円海山から大丸山、横浜自然観察の森、鎌倉アルプスへと抜ける尾根道も、あちこちで崩落や倒木が見られます。ただ、さすがにこの道は立入禁止にすると不便極まりないのでしょうか、人の通行に支障がない程度(全く支障がないとは言えないが)に整備されていました。この迂回でかなり距離は伸びますが、7番へ行くことはできそうです。そして、6番への望みも出てきました……が。残念ながら6番への道は絶たれてしまいました。6番ポストへ向かう分岐には、無情にも「立入禁止」の表示とテープが張られています。ここから本当にすぐなのに残念。でも、よくよく見ていると奥の方で多数の倒木が見られます。
残念ですが6番をあきらめ、7番を目指します。この頃には日が傾き始めていましたので、少し駆け足で。なお、この尾根道は一部のトレイルランの関係者が無茶をやったということで、走り回るとクレームが来る可能性があります。もちろん、1人から数人程度で走るならよいのでしょうが、ある程度人数が増えると怒られることがあります。実際、人がすれ違うのもでぎりぎりのところもありますし、カーブになっていると先が見えないところもあります。そういった場所に限って斜面から転落しやすいところになっているというのだから危ないですね。老若男女さまざまな方が行き交う道なので、注意が必要です。
さて、7番ポストを確認し、せっかくだからと大丸山山頂に。すでに日は大きく西に傾き、落葉した樹木の間から見える程度になっていました。ここからはどこに行くにもハイキング路なので、慌てて移動です。8番ポストのそばにある関谷奥見晴台から9番ポストへの道は細長く暗く、決して歩きやすい所ではないので、少しでも明るい時間に降りるために自然と早足に。それでも、5番ポストから8番ポストへ向かうルートの確認をするために大回りして横浜横須賀道路の上を通る橋を渡り、中学校脇へ降りてきました。この頃には真っ暗。ギリギリです。9番ポストと10番ホストは暗い中確認できました。
9番ポストから10番ポストへ向かうルートですが、住宅地を抜ける人とバス通りを下り、川沿いの道を進む人がいるようです。どちらがよいとは一概に言えませんが、いろいろなルートを通る人がいることを考えると、地図の修正は必要になりそうです。特に10番ポスト手前の道路の状況が変わってしまっているので、ルートによっては迷う人が出ないとも限りません。悩ましい。
最後になりますが、今回の調査で確認した立入禁止の道(緑色で表示)と想定される迂廻路(赤色で表示)です。北側を回るとかなり距離が延びてしまいますので、歩きなれていない方は5番から8番へ向かうのが現実的かも知れません。できれば7番ポストに向かい、大丸山山頂から海を眺めてもいいと思います。